ケニアでポン菓子!
日本農業新聞2017年4月23日付
目の付け所がよろしゅうございます。アフリカでの食糧支援といえば食用油や小麦粉などを提供することに目が向かいがちでしたが、ポン菓子製造器とポン菓子作りのノウハウを提供するってのは地産地消もさることながら、食の自立につながるのではないでしょうか。
ポン菓子……ワカラン人もいるかと思います。米、トウモロコシ、ムギ、キビなどの穀物を密閉した釜に入れて加熱することで、ポンっ!と爆発させ、ポッポコーン状態にし、それに甘い蜜をまぶしたお菓子ですね。日本では戦後の食糧難時に流行りました。
当時は街中の空地にポン菓子屋がやって来て家庭から持ってくる米や麦などをポンっ!と加工してくれていました。
なぜアフリカでポン菓子なのか?
ポン菓子のいい所は
① 鍋も水も火もイラナイ⇒調理不要である
② 収穫したトウモロコシをポンっとすればそのまま食べられる
③ ご飯やパンと違って腐りにくい⇒乾燥しているから高温の地域での保存に適しているこのような事が考えられますね。
ところでこのポン菓子器のメーカーってご存知でしょうか?
北九州市の「タチバナ菓子機」が製造している「吉村式ポン菓子」なのだ。
なーんでこんなことを知っているのか? 実は私の実家がこのタチバナ菓子機本社の近くにありまして、その昔はお料理のご注文を頂いていたんですの。我「梅ヶ枝仕出し店」のお得意様だったんです。
創業者の吉村利子さんは戦中戦後の食糧難の時代に学校の先生をしていて「痩せこけた子供たちに消化のいいものを食べさせたい」と言う思いでこの機械を開発したそうな。
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このタチバナ菓子機製造のポン菓子器をうちの近所の米屋さんが購入した時、たしか15万円くらいでした。保存食にもなるポン菓子が米の消費拡大のお手伝いになるかもしれない。
それともポン菓子器を自転車に積んで商売いたしましょうか?
*(目黒の「愛米家本舗」にポン菓子器で作ったグラノーラなんぞがあります)
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