【魚柄仁之助講演会のお知らせ】2017年7月1日(土)

【魚柄仁之助講演会のお知らせ】

《アリバイエコからの脱却:「人力」と「自然エネルギー」と「知恵」で実現する本当にエコな生活》

2017年7月1日(土) 13:30~15:30
世田谷区宮坂3-13-13 生活クラブ館

問い合わせ及び申し込み先
NPO法人コミュニティスクール・まちデザイン
〒156-0051 東京都世田谷区宮坂3-13-13 生活クラブ館2F
TEL: 03-5426-5212・FAX: 03-3426-9911


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ケニアでポン菓子!

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日本農業新聞2017年4月23日付

目の付け所がよろしゅうございます。アフリカでの食糧支援といえば食用油や小麦粉などを提供することに目が向かいがちでしたが、ポン菓子製造器とポン菓子作りのノウハウを提供するってのは地産地消もさることながら、食の自立につながるのではないでしょうか。
 ポン菓子……ワカラン人もいるかと思います。米、トウモロコシ、ムギ、キビなどの穀物を密閉した釜に入れて加熱することで、ポンっ!と爆発させ、ポッポコーン状態にし、それに甘い蜜をまぶしたお菓子ですね。日本では戦後の食糧難時に流行りました。
当時は街中の空地にポン菓子屋がやって来て家庭から持ってくる米や麦などをポンっ!と加工してくれていました。

なぜアフリカでポン菓子なのか?
ポン菓子のいい所は
① 鍋も水も火もイラナイ⇒調理不要である
② 収穫したトウモロコシをポンっとすればそのまま食べられる
③ ご飯やパンと違って腐りにくい⇒乾燥しているから高温の地域での保存に適しているこのような事が考えられますね。
 ところでこのポン菓子器のメーカーってご存知でしょうか?
北九州市の「タチバナ菓子機」が製造している「吉村式ポン菓子」なのだ。
なーんでこんなことを知っているのか? 実は私の実家がこのタチバナ菓子機本社の近くにありまして、その昔はお料理のご注文を頂いていたんですの。我「梅ヶ枝仕出し店」のお得意様だったんです。
創業者の吉村利子さんは戦中戦後の食糧難の時代に学校の先生をしていて「痩せこけた子供たちに消化のいいものを食べさせたい」と言う思いでこの機械を開発したそうな。

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このタチバナ菓子機製造のポン菓子器をうちの近所の米屋さんが購入した時、たしか15万円くらいでした。保存食にもなるポン菓子が米の消費拡大のお手伝いになるかもしれない。
それともポン菓子器を自転車に積んで商売いたしましょうか?
*(目黒の「愛米家本舗
」にポン菓子器で作ったグラノーラなんぞがあります)





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「ネットレシピサイト問題」

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▲日本農業新聞2017年4月15日付記事より


乳幼児に蜂蜜を与えたら、乳児ボツリヌス症で死亡した「食事故」が話題になりました。
「えーっ!蜂蜜って体にいいと思ってたのに」とか
「お砂糖よりいいと思って子供に与えてるんだけど」とか
「天然、自然の蜂蜜なのに…」等の声が聞こえてきます。
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牛肉で作る「ユッケ」を安い豚肉で代用……
コレなんざ、専門家が聞いたら「なんと無謀な」食べ方ですね。
生で食べるレバ刺しも実はとんでもなくリスキーな食べ方なんですの。
・・・・・・・
こういった食に関する知識が無かったために食中毒が起きたり死亡事故が起きたりすると
「そんな事知らなかったし、誰も教えてくれなかったし……」と言う反応が起こります。
コレ、不思議でも何でもない。知ってる方がおかしいのかもしれない。
だって成人である自分自身が生肉で中毒を起こすこと、乳幼児が蜂蜜で中毒を起こすことなど、体験したことがないし、自分の親だってそんなこと知らない人が多いのが現実ニッポン。
そもそも自分の食べる物の大半を外食、加工食品、半加工食品などにまかせっきりになってる日本人ですから、食の安全確認を他人任せにして危険性を疑う事が少なくなっているのではないでしょうか。
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日本ではしきりに「食育が大切!」と言われていますが食育には大きく分けて二つの部門があります。一つは食育のモラル。ヒトとして他の生物の命を頂くのだからありがたく、残さず食べる姿勢が大切です……と言った食哲学みたいなものですね。そしてもう一つがヒトの体にとってどのような栄養が必要でどのようなものが毒物であるのか?を正しく学ぶという食育です。こちらの部門は①お勉強として正しく学ぶことと、②調理を通して体験(訓練)することが必須でしょう。今日の食育では「モラル食育」はよく行われていますが、①と②の学習と訓練があまり行われていないようです。知識や体験の不足が招いた蜂蜜事故だったり、豚肉生食だった……と考えられますね。
 食情報を読み解くチカラ=食のリテラシー
 そんな本を書いてみましたので参考にしてくださいまし。



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ハチミツに罪はない:『食のリテラシー』へのプロローグ

 ハチミツは超濃厚糖分保存食なんです
 働き蜂がお花畑をブンブンして花の蜜をチューっと吸い上げて回ります。
 ハチの巣に帰ってくると六角形に区切られた巣の中に集めた花の蜜を吐き出します。
 すると蜜の中の水分が自然に蒸発していきますから蜜の糖度が高くなり、あのドロリとしたハチミツになるんですな。そのドロリを人間がいただいちゃうわけですから頂いたハチミツの糖度はだいたい80度位もあるそうな。こんな高糖度だとハチミツに含まれている微生物は活動ができません。つまり、腐敗させる菌類も発酵させる酵母菌なども「本日休業」状態です。だからハチミツは長期保存可能な保存食なので、昔から非常時用の食料としても重宝されてきました。
 食品の保存方法として昔から行われていたのが砂糖漬のような糖分に頼る「糖蔵」、梅干やなれずしのような塩分に頼る「塩蔵」、切干大根や干し椎茸のような脱水分に頼る「乾燥」などでした。こういった食料保存法から見ますとハチミツって食品の部類に入るんじゃなくて、食品を保存させる立場の「保蔵用食品」、または「保存料」と呼ぶべきものかもしれませんね。お砂糖や鹽をそのままバクっと食べる人…ってそうそういませんよね。
 ハチミツだって同じことでそのままバクっ……ではなく調味料、保存料として使う物なのでしょう。ハチミツを調理に使えば他の食材や水分が混じってきますからハチミツの糖度は低くなってきます。糖度が下がればおやすみしていた微生物も眠りから覚め、活動を開始いたします。ここでボツリヌス菌も酵母菌もお目覚めしちゃうんですなぁ。
 酵母菌がえいこら活動を始めますとハチミツの糖分をエサにしてアルコールと炭酸ガスと発生させ始めます。平たく言うと発酵、もっと平べったく言うとお酒になる。これがハチミツのお酒「ミード」でしていとも簡単に作れちゃう。ハチミツ+その3倍くらいの水⇒三日も置けば微炭酸の発泡酒💛。しかし、お目覚めになったボツリヌス菌はヒトのお腹の中で悪さをする。胃や腸が成長している大人であれば大したことは無くても未発達の幼児の場合は中毒を起こすことも多々あるようです。
 「えー!そんな事誰も教えてくれなかったしぃ、ハチミツの瓶にも書いてなかったしぃ」と言う叫びに罪はない。そのとおりでしょう。かつては嫁ぎ先の義母やおばあちゃんが「赤子にハチミツ舐めさせたらイカンですよぅ」などと言ってました。と言ったところで義母やおばあちゃんがボツリヌス菌どーたらこーたらを理解していたわけではない。彼女たちも義母やおばあちゃんからそう言われてきたので何となくそう信じてた…と言うのが大半だったと思われます。それでもいいんじゃないでしょうか。「なんで幼児にハチミツはいけないんだろう?」と疑問を持てばすぐに調べられる時代になってるんですから今の時代はありがたいもんです。
 食のリテラシーとはこの事なんですの。食に関する情報、食品や衛生、機能性等に関する情報が溢れかえっているこの時代で、食の安全を確保するにはそれらの情報を正しく読み解くチカラが必要でしょう。
 食の情報を読む……ともすればその食品の生産履歴とか添加物の有無とか、農薬の使用状況ばかりに目がいってしまってはいないでしょうか?目に入ってくるそれらの食品情報を書いたのは、発信したのは、誰でしょうか?それらの情報は「売る側」の情報であり、売り手によって不利益になる情報までは書かれていないと考えるのが「情報を読み解くチカラ」なのです。

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○○山地に降った雨が地中深く浸みこんでゆき、何十年何百年の時を経て伏流水となる。我○○農園は○○高原にあり、オゾンたっぷりの澄み切った大気とミネラル豊富な伏流水で育てた農産物を皆様にお届けいたします。もちろん化学肥料や農薬は一切不使用ですから安心安全農産物を自信を持ってお届けいたします。当農園のたばこからは残留農薬も放射能も全く検出されておりませんからニコチンもタールも無添加無農薬、汚染物質ゼロ!安心安全なニコチン、タールを胸いっぱい吸い込んでくださいませ」
 売り手側の食品情報って赤字部分しかないでしょ?赤字部分だけ見てたらついつい安心して買っちゃうわな。読み解くチカラ=リテラシーを持ちましょ。


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空き家の庭で農園を

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日本農業新聞2017年3月17日付

 ワカラン国ですね。日本全国に空き家の数が820万戸もある(2013年)。
 この数字って日本全国のホームレス人口より多いんじゃないでしょか?
 少子化時代だから一人っ子同士が結婚して、ダンナの実家かカミサンの実家を引き継いだとするとおうちが一軒余っちゃう。それとか古くなった実家は父母に任せて子供たちは新たに家を買うとそこでも家が余っちゃう。そして人口も減少傾向……ってことだから、空き家が増えるのも当たり前……ってことですか。
 で、この記事です。人が住まなくなった家はあっ!という間に劣化してゆきます。一年置けばカビだらけ、三年も経てば「ゆがんで」きてやがて廃屋になってしまう。
どうせ住まない家ならばその家のご近所さんのお役に立てた方がいいんじゃなかろうか。まずはその家の庭を小さな農園にして野菜作りなどをしてもらい、同時に家の管理もゆだねちゃう。家庭菜園をやりたいヒトと使っていない家を持て余しているヒト、その双方が関心を持つ、そんな記事でした。


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